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柚子精油と檜精油 × 新社会人|整える香りが、夜と朝の呼吸になる

24. apr. 2025

東京の朝は、なんだか湿っている。

実家の駅よりずっと大きな構内。

人も音も、ずっと多い。

田辺 芽衣(たなべ めい)、22歳。

社会人になってまだ3週間。

会社に着くだけで、ひと仕事終えたような気持ちになる。

上司の名前を間違えた。

エクセルの式を壊した。

声が小さいって、言われた。

部屋に戻ると、なんでもない洗面台の前にしばらく立っていた。

ふと、柚子精油を垂らしたコットンが目に入る。

数日前、友人に「香りって、体温みたいに残るよ」と言われて、思い出したように買ったものだった。

ふたを開けて、そっと近づける。

──ほんのすこし、酸っぱい。

けど甘くて、さわやかで、芯がある。

まるで、母が疲れたときにつくってくれたゆず湯のような。

芽衣は、その香りのなかで、目を閉じた。

失敗のことを思い出しそうになったけど、なぜか「ま、いっか」と思えた。

朝、アラームより早く目が覚めると、ひのき精油を一滴、木のアロマストーンに垂らす。

この香りは、しゃんとしていて、静かで、ちゃんとしている。

芽衣の中にある、まだ整っていない“芯”に近づく感じがする。

鏡に映った自分に、「大丈夫」と言ってみる。

ひのきの香りが背中を押す。

カーテンを開けたら、光が少しだけ春に似ていた。

がんばるためじゃなく、休むためでもなく、自分でいられるための香り。

それが、芽衣の夜と朝の習慣になった。

“香りで整える”が、毎日の呼吸になる。
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▼ 新社会人、田辺 芽衣の「京都麻の葉 物語帖」
桜七味と炭七味 × 新社会人|ごはんの記憶を、香りで贈る母の日
麻炭で薫る癒しのお香 × 社会人|誰にも会いたくない夜に、煙だけがそばにいる

 

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