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麻炭お香 × 客室乗務員|“香りのない香り”を、海の向こうへ届けたくて

25 Apr 2025

香月 結(こうづき ゆい)、29歳。

国際線の客室乗務員。

カリフォルニア便から帰国した夜、部屋の明かりをつけるより先に、小さなパッケージを開けた。

──麻炭のお香。

京都のブランド「京都麻の葉」がつくる、円錐型の黒い香。

火をつけると、すっと煙が立ち昇る。

香りはほとんど主張しない。

でもその“静けさ”が、何より贅沢だと結は思っていた。

この香りを、アメリカの同僚に贈ろうと決めたのは、 彼女の「最近、眠れないの」という一言がきっかけだった。

彼女の暮らす部屋には、大きなキャンドルがあった。

甘い、重たい、香りが主張するものばかり。

でも、この麻炭のお香は違う。

香らせるのではなく、沈める。

静けさを部屋に立たせる。

“日本の香り文化は、引くことにある” 機内で何気なく話したこの言葉に、彼女は目を丸くしていた。

翌週、結は麻炭のお香を2缶、丁寧に梱包した。

便箋にそっと一言だけ添える。

This is a fragrance that doesn't try to smell.

It just clears space.

For you to rest.

届いたとLINEが来たのは、3日後の深夜。

「灯した瞬間、静かになった。空気が一枚、薄くなった気がした」

それが彼女の言葉だった。

香月は、返事を書かず、部屋の電気を消した。

自分の麻炭をまたひとつ、火にかけた。

香りじゃない。

ただ“整える”でもない。

香月はそれを、“自分を持っていない時間”を洗い流す儀式だと思っていた。

煙がゆっくりと消えていくころ、結は思った。

──これは、たしかに“贈れる香り”だと。

香りのない香り。それは、余白を贈るということ。
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▼ 客室乗務員、香月 結の「京都麻の葉 物語帖」
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