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炭七味 × デイトレーダー|勝っても負けても、ひとくちの“芯”を取り戻す

26. apr 2025

冷たい明け方の空気。

カーテンの隙間から、東京の街が青白くにじんでいる。

朝6時。

高梨 隼人(たかなし はやと)、29歳。

元システムエンジニア。

今は、マンションの一室にこもって生きるデイトレーダー。

画面の前に座ると、すべてが数字に変わる。

呼吸すら、板の動きに合わせてしまう。

自分が生きているのかどうか、わからなくなるときがある。

──だから。

一日の始まりには、必ず小さな儀式をする。

コンビニで買った冷凍焼き鳥を、魚焼きグリルで軽く炙る。

表面に香ばしい焦げ目がついたら、京都麻の葉の“炭七味”をひとふり。

黒炭パウダーと赤唐辛子。

それに、葉山椒と柚子の皮。スパイスというより、焦げた空気に芯を打つための香りだ。

負けた日も、勝った日も。

口に放り込んで、噛み締める。

炭の香ばしさに、微かに立ち上がる山椒の刺激。

ぼんやりした意識が、すっと一本にまとまる。

画面の向こうには、今日も答えなんてない。

正解は、誰も保証してくれない。

でも、この焼き鳥と七味だけは、いつも、同じ場所に戻してくれる。

勝っても、負けても。

隼人にとって、それはただの“結果”にすぎない。

本当に戦うのは、ブレる自分自身だ。

七味のピリリとした余韻が、胃の奥に小さな火を灯す。

今日も、席に着く。

炭の匂いを背負ったまま、誰にも見えない市場に、自分だけの手を伸ばす。

味覚も、気持ちも。“帰ってきた”を教えてくれる一振り。
炭七味を見る

[炭七味]麻炭入り七味唐辛子 - 料理を格上げする和スパイス|10g

▼ デイトレーダー、高梨 隼人の「京都麻の葉 物語帖」
柚子精油 × デイトレーダー|張りつめた朝に、ひとしずくの余白を
→ 麻炭お香 × デイトレーダー|灯す煙が、夜と自分をほどいていく

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