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桜七味 × バーの店長|ズブロッカに、和のスパイスが合うなんて思わなかった

2025年4月25日

「ズブロッカって、桜餅の香りがするんだよ」

そう言って、間宮 涼(まみや りょう)はグラスを差し出した。

吉祥寺の裏路地にある、小さなバーのカウンター。

この店にはメニューがない。

その日の気分と、涼の提案で酒が決まる。

出てきたのは、ポーランドのウォッカ「ズブロッカ」。

淡い緑のボトルの中には、1本のバイソングラス。

「バイソングラスの香りって、日本人には“桜餅”って感じることがあるんだよね」

涼はそう言いながら、あるものを取り出した。

──京都麻の葉の「桜七味」。

「これを直接、ズブロッカにふりかける」

客が驚いた顔をしたのを見て、涼は続ける。

「辛みはあるけれど、むしろ香りを立たせるための七味。桜葉、山椒、生姜、赤胡椒。“飲む桜餅”に、もう一層、香りを重ねるって発想」

桜七味の小瓶を傾け、涼はグラスの表面にひと振り。

ごく微細な粉と薄片が、ズブロッカの液面にゆっくりと広がる。

「主役は、香りとしての桜。ズブロッカの甘みに桜葉の赤唐辛子の風味が差し込む感じかな」

客はおそるおそる、グラスを傾ける。

まず香るのはバニラにも似たバイソングラスの甘さ。

次に鼻へ抜けるのは、七味に含まれる桜葉と赤唐辛子の刺激。

味ではなく、香りで押す一杯。

飲み終えたあとに、ふわっと鼻腔に残る余韻が心地よい。

「うどんにかける七味と違って、これは“香りをデザインする素材”なんです」

涼はそう言って、小さなボトルを指先で転がす。

バーという場所では、香りはときに会話より雄弁だ。

酒に七味?と笑われることもあるが、その意外性こそが、記憶に残る。

「“これ何?”って聞かれたら、もう勝ちなんだよ」

涼はそう言って、また別のグラスに、桜七味をひと振りした。

その夜もまた、“香りを飲む一杯”が、静かに生まれていた。

ウォッカに七味?…が、めちゃくちゃ合う。
桜七味を見る

https://www.kyoto-asanoha.com/products/sakurashichimi-10g

▼ バーの店長、間宮 涼(まみや りょう)の「京都麻の葉 物語帖」
檜精油 × バーの店長|音が消えた夜に、カウンターに焚く“ひとり用の森”
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